現在、室内楽を中心に活動している私ですが、幸運にもNHK交響楽団の特別コンサートマスターのマロ先生の室内楽講座(ジャスミンの音の庭)に参加することができました。
ベートーヴェンの初期のトリオの作品が課題にでて、それぞれのピアニストが演奏しあいマロ先生から貴重なアドバイスをいただきました。
マロ先生の音楽は音符1つ1つ、装飾音1つにさえもベートーヴェンが存在し、作曲家の残した楽譜にどれだけ深い内容が込められていたのか、と感動の連続でした。
世界のトップ奏者が大人のためにレッスンを開催して下さることは本当に稀だと思います。
この貴重な機会をいただけたことに感謝です。
私はハンガリーにいたころを思い出し、ちょっと懐かしい気分にもなりました。
香りは思い出を呼び戻す、とマロ先生は話されていましたが、マロ先生の奏でる音がウイーンの香りを放ち、私の耳にヨーロッパの香りとして浸透され、私の記憶が覚まされたというか、、、、
少し忘れかけていたヨーロッパの空気を思い出す貴重な時間となりました。
そしてマロ先生の底知れぬ音楽を感じることができた幸せな一日でした。
音楽は不滅だと感じました。
2024年8月31日に銀座王子ホールにて室内楽コンサートを控えている私ですが、今回学んだことをしっかりと音に表現できるように精進いたします。